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藤井聡太竜王「盤外でも印象に残る出来事が多く」就位式で坂口健太郎が祝辞「本当に凄まじいこと」

スポニチアネックス 2025年1月29日 19時45分

 将棋の第37期竜王就位式が29日、東京都内で行われ、4連覇を達成した藤井聡太竜王(22)=王将含む7冠=に推挙状や賞金4400万円などが贈呈された。

 就位式恒例の来賓祝辞は俳優の坂口健太郎(33)が担当。今秋公開の映画「盤上の向日葵(ひまわり)」で棋士を演じた縁でひまわりの花束を藤井に手渡した。

 坂口の祝辞は以下の通り。

 藤井竜王、本当におめでとうございます。

 僕は今回、天才棋士という、天才棋士ってなかなか最初オファーいただいた時は、凄い話だなとは思ってはいたんですけど、監督が一手一手指すときに、いろんな棋士の方の映像を参考にしろって送ってくださって、その中に藤井竜王もたくさんあって。それを見ながら、役作りと言いますか、棋士の方が指す、この手の様というかを勉強していたんです。なのでもしかしたら僕は映像の中に藤井竜王のエキスのようなものが入ってるかなと勝手に思っております。

 竜王戦4連覇、本当に凄まじいことだなと思います。僕も棋士の役をやった今だからこそ、盤上の上で一手一手そこに充満する、目には見えないんですけど、何か色がついてる気運のようなものを日々感じながら撮影しておりました。今回、映像をぜひ藤井竜王に見ていただいて、あの、宣伝ではないんです(笑い)。将棋界がますます発展していくのを願っております。本当に今日はおめでとうございます。

 藤井の謝辞は以下の通り。

 佐々木勇気八段との対戦となった今期の竜王戦は、第1局から第6局まで全て異なる戦型に進みました。初めて経験する展開や手筋もあり、改めて将棋の奥深さを感じたシリーズでした。一方で、慣れない展開の中で差をつけられてしまうことも多く、自分自身の未熟さも同時に感じることになりました。対局の中では、難解な中盤戦の続いた第1局と、佐々木八段の鋭い攻めの前に完敗となってしまった第4局が特に印象に残っています。それぞれ自分の強みと弱みが表れた対局だったのではないかなと感じています。

 今期も各地で素晴らしい対局場をご用意いただきまして、集中して対局に臨むことができました。今回のシリーズでは、初めて訪れる対局地も多く、盤外でも印象に残る出来事が多くありました。

 (来賓の)坂口様には本当にお忙しい中、ご祝辞をいただきまして、本当にありがとうございます。映画が今年中に公開されるということで、この映画を通して将棋の持つさまざまな魅力が多くの方に伝わることを期待しております。

 来期は、永世竜王を目指すシーズンにもなります。今期の経験を生かして、来期に向けて実力を高めていけるように、これからもしっかりと取り組んでいきたいと思います。

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