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豊昇龍はこんな力士 横綱昇進で月給300万円に 口上は大関昇進時と同じ「気魄一閃」

スポニチアネックス 2025年1月30日 4時33分

 ◇豊昇龍 第74代横綱昇進

 日本相撲協会は29日、東京・両国国技館で春場所(3月9日初日、エディオンアリーナ大阪)の番付編成会議と臨時理事会を開き、モンゴル出身の豊昇龍(25=立浪部屋)の第74代横綱昇進を満場一致で決めた。新横綱は東京都台東区の立浪部屋で行われた昇進伝達式で口上に大関昇進時と同じ「気魄一閃(きはくいっせん)」で決意表明。花田家に次ぐ角界2例目の親族複数横綱誕生で、あす31日の明治神宮奉納土俵入りでは叔父の元横綱・朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら一族の前で雲竜型を披露する。

 ▽横綱の待遇 常勝が求められる過酷な地位だが、厚遇も用意されている。月給は大関より50万円増の300万円。横綱を締め、太刀持ち、露払いの力士と三つぞろいの化粧まわしを着けて土俵入りする。綱締めなどのため、大関で5人程度の付け人は10人前後に増える。年寄名跡を襲名せずに引退しても、5年間はしこ名のまま年寄として日本相撲協会に残ることができる。初場所中に引退した照ノ富士親方もこの制度を利用した。

【豊昇龍はこんな力士】

 ☆本名 スガラグチャー・ビャンバスレン

 ☆生まれ 1999年5月22日生まれ、モンゴル・ウランバートル出身の25歳

 ☆来日 15年に来日し、柏日体高(現日体大柏)にレスリング留学。高1の途中で相撲部に転籍

 ☆相撲実績 高校総体個人の部準優勝。国体少年の部3位

 ☆初土俵 18年初場所

 ☆しこ名 師匠のしこ名、旭豊から「豊」、叔父の朝青龍からさらに上がる意味を込め「昇龍」に

 ☆十両昇進 19年九州場所

 ☆新入幕 20年秋場所

 ☆新三役 22年春場所に小結、同年秋場所に関脇、23年秋場所に大関昇進。新三役昇進から18場所連続で勝ち越し中

 ☆三賞 技能賞2、敢闘賞1

 ☆家族 父は元横綱・朝青龍の兄、母と兄、弟

 ☆サイズ 1メートル88、148キロ

 ☆得意 右四つ、寄り、投げ

 ☆趣味 ゆっくり休む、音楽鑑賞

 ☆愛称 ビャンバ

【横綱の口上】

 ▽千代の富士「横綱の名を汚さぬよう、一生懸命頑張ります」(81年名古屋場所後)

 ▽旭富士「健康に注意しながら、心技体の充実に努めます」(90年名古屋場所後)

 ▽曙「横綱の地位を汚さぬよう、稽古に精進」(93年初場所後)

 ▽貴乃花「不撓(ふとう)不屈の精神で、力士として不惜身命(ふしゃくしんみょう)を貫く」(94年九州場所後)

 ▽3代目若乃花「横綱として堅忍不抜の精神で精進」(98年夏場所後)

 ▽朝青龍「相撲道発展のために一生懸命頑張ります」(03年初場所後)

 ▽白鵬「精神一到を貫き、相撲道に精進」(07年夏場所後)

 ▽日馬富士「全身全霊で相撲道に精進」(12年秋場所後)

 ▽鶴竜「横綱の名を汚さぬよう、一生懸命努力」(14年春場所後)

 ▽稀勢の里「横綱の名に恥じぬよう精進」(17年初場所後)

 ▽照ノ富士「不動心を心掛け、横綱の品格、力量の向上に努めます」(21年名古屋場所後)

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