ソフトバンクの新人合同自主トレは29日、筑後市のファーム施設で打ち上げた。新人唯一、2月1日からの宮崎キャンプで主力中心のA組スタートが決定しているドラフト2位の庄子雄大内野手(22、神奈川大)はA組完走を誓い、今宮との対面を心待ちにした。
「まずはしっかりあいさつをして、練習を見てみたいです」
ポジションは同じ遊撃。ゴールデングラブ賞5回の名手はキャンプ中盤まで調整が一任されるS組に入ったが、庄子がA組に居続けることができれば、来月15日からは一緒にノックを受ける競演が可能になる。「もちろん話も聞きたいですけど、見て感じ取れるものがあると思う」と胸を高鳴らせた。
50メートル5秒7の俊足と守備に定評があり「守備と足の速さは通用する」と手応えを感じている。あとは打撃面。神奈川大学リーグの安打記録を更新したが、プロの実戦では簡単ではないと想定する。「打てなくても、あんまり落ち込まずにやりたいです」とポジティブに臨む考え。また、大学2年の頃から近藤モデルのバットを愛用しているが、近藤もまたS組。徳之島で独自調整の予定だ。「近藤さんが合流するまではA組でいられるように」という目標もある。
人生初という宮崎。「1カ月A組で完走したい」。自信をつけて戻ってくる。 (杉浦 友樹)
≪ドラ1村上「凄く充実」≫
H…ドラフト1位の村上(神戸弘陵)はケガなく新人合同自主トレを完走し「気疲れもあったが、凄く充実していた」と笑みを浮かべた。23年ドラフト1位の前田悠の準備を怠らない姿に驚いたそうで「意識が自分と違う。見習っていきたい」と語った。春季キャンプは筑後ファーム施設のC組スタート。「体のサイズを大きくしたい」とプロ仕様にしていく。