阪神キャンプ地の宜野座に“新兵器”が導入された。ブルペンの一角にずらりと並ぶ9台のカメラと計測器。これは、アーカイブディップス社製の最新の動作解析機器「マーカーレス・モーションキャプチャーシステム」で、今年から初めて春季キャンプで設置されることになった。
フォーム映像はもちろん、骨格の使い方なども映る文明の利器で、2軍新施設ゼロカーボンベースボールパークに設置されるキナトラックス社製と、原理は同じだ。この日、ブルペン入りした村上は23球を投げた後、映像を入念に確認し、「今の感じと疲れてきた時にどう違うのかとか、それの違いも見られると思う。見ていて面白かった」と興味津々。巻き返しを期して直球のみ22球を投げ込んだ伊藤将も「下半身の動きだったりとか、そういうところを自主トレとかでも気にしてやっていた。いろいろな角度から撮ってもらえるので、凄くいい」と歓迎した。
竹内孝行球団副本部長は「修正するのに近道になれるようなことに使えれば」と意図を説明。すでに大リーグや国内他球団も続々と導入に踏み切る中で、「やっていかないと他球団に置いて行かれる。できるだけ、こうやって知見を早くためていけば、今後にも役立つ」とキャンプ中も折を見て活用していく方針を明かした。