ステージ4の原発不明がんを公表し、闘病を発信し続けた経済アナリストの森永卓郎(もりなが・たくろう)さんが67歳で死去してから一夜明けた29日、親交のあった仕事仲間らから悲しみの声が上がった。
四半世紀近く森永さんと交流した漫画家のやくみつるさん(65)は、「今一番、対談したい人が森永さん。かなうなら」と故人をしのんだ。
2人の共通点はモノの収集。自身のYouTubeチャンネルの撮影で森永さんの収集ハウス「B宝館」を訪ねたこともある。「私が50なら森永さんは5000」と収蔵品の多さには脱帽した。2人の収集ジャンルにはすみ分けがあり、旅先などで相手ジャンルの珍品に遭遇すると持ち帰って贈り合った。
森永さんが最も喜んだのはパプアニューギニアのコカ・コーラの缶。一方、森永さんからの贈り物で最もうれしかったのは「森永さんの母校・東大のイチョウ図柄入りトイレットペーパーの紙包みだった」と明かした。