ロッテは30日、春季キャンプ地の沖縄・石垣島入りする。“ポスト朗希”として期待される高卒3年目の田中晴也投手は今季を「勝負の年」と位置付けており、「開幕ローテーションに入ることが一つ目の目標なので、そこに向かってキャンプ初日からしっかりアピールしていきたい」と意気込んだ。
2年目の昨季、6月の阪神戦で1軍デビューを果たし、7月の日本ハム戦でプロ初勝利を飾るなど4試合20イニングを投げた。「自分の1番のストロングポイントであるストレートは通用したと思いますし、でも、空振りを取り切る、ピンチの時に投げ切る変化球というとろこが未熟な部分だったと思うので、そこをオフシーズンしっかり向き合いましたし、逆に変化球に一つでも自信あるものがあれば、もう少し通用するのかなっていうのが分かったので、そこは収穫だったなと思ってます」と振り返った。
今オフは先輩の西野や河村、中森と米アリゾナ州の施設「ドライブライン」で2週間の自主トレを敢行。昨年までは走者がいない場面でもセットポジションからの投球だったが、今季からワインドアップに挑戦するため、そのため準備として動作解析などを行い、課題としているフォークにも磨きをかけた。さらに吉井監督が「100イニング前後」と期待する投球回をクリアすべく、「新しくリカバリーなども学んだ」という。
ポスティングシステムでドジャース入りする佐々木朗希投手（23）は3年目に完全試合を達成するなど大きく飛躍した。同じ3年目を迎えた右腕は「いいスタートが切れる準備はしっかりできている。とにかくアピールをして、たくさんのチャンスをもらえるようにやりたい」と、1日からのキャンプ本番を見据えた。