中日からポスティングシステムでナショナルズ移籍が決まった小笠原が、ナゴヤ球場で自主トレを行った。「これからがスタート。良さを存分に出して、先発ローテーションに食い込めるように頑張る」と決意を語った。
2年総額350万ドル(約5億4300万円)で合意。ナショナルズは5年連続負け越し中で、うち4度が地区最下位という低迷からの脱却を目指している。「選手も若いし、これからのチーム。熱意もあり、代理人が勧めてくれた」と決断の理由を説明した。昨季2桁勝利が2人の先発投手陣は決して盤石とは言えず、食い込む余地は大いにある。当面は国内で調整し、2月上旬にも渡米予定。「(仕上がりは)全く問題ない。ボールも投げづらいとかはない」と自信を漂わせた。
この日はチーム関係者らにあいさつ。左右のエースとして引っ張ってきた柳からは「まじすげえな、とかずっと言われて。うれしそうな顔だったので良かったです」と祝福された。また、今季ドラフト1位で加入した同じ左腕の金丸には「これからよろしく…じゃないな。頑張って」とエールを送った。
15年ドラフト1位で東海大相模から入団。22年は自身初の2桁10勝を挙げ、昨季まで4年連続規定投球回到達とタフさを武器に投げ抜いてきた。「9年間いろいろな人に指導していただき、感謝の気持ちしかない。環境にも人にも恵まれているなと改めて実感した。そういう人たちの分まで頑張りたい」と夢舞台での活躍を誓った。