ドイツ1部ドルトムントの新監督に、元クロアチア代表MFで前ウォルフスブルク監督のニコ・コバチ氏(53)が就任することになった。クラブのスポーツ担当マネージングディレクター、ラース・リッケン氏が29日(日本時間30日)、欧州チャンピオンズリーグ(CL)のシャフタル・ドネツク戦後、中継局DAZNのインタビューで明らかにした。
リッケン氏は「我々は原則合意に達した」として、新監督が2月1日のハイデンハイムとのリーグ戦から仕事を始めると明かした。ハイデンハイム戦まではマイク・トゥルバーグ暫定監督が指揮を執る。
昨季CL準優勝のドルトムントは年明けからリーグ戦と欧州CLで4連敗を喫し、クラブOBのヌリ・シャヒン前監督(36)を解任。リーグ戦は第19節を終えて首位Bミュンヘンと勝ち点22差の11位、欧州CLは1次リーグ10位で、決勝トーナメント(T)進出を懸けたプレーオフでスポルティング(ポルトガル)かクラブ・ブリュージュ(ベルギー)と対戦する。
コバチ氏は現役時代、ヘルタやレーバークーゼン、Bミュンヘンなどでプレーし、クロアチア代表では02、06年W杯に出場するなど83試合14得点を記録した。09年の引退後は指導者に転身し、同国代表を率いた14年W杯ブラジル大会は1次リーグ敗退。Eフランクフルト監督を経て、18年に就任したBミュンヘン監督ではリーグ戦とドイツ杯を制し、ブンデスリーガ初となる選手と監督で2冠を達成した。20年からモナコ、22年からウォルフスブルクを率いたが、昨季は成績不振で途中解任されていた。