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若狭勝弁護士 旧ジャニ問題でTV局の姿勢問われる中、フジは中居氏の問題を共有せず「非常に大きな問題」

スポニチアネックス 2025年1月30日 13時10分

 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(68)が30日、TBS「ひるおび」(月~金曜前10・25)に出演。芸能界を引退した中居正広氏(52)を巡るフジテレビの一連の問題について語った。

 27日のフジテレビのやり直し会見で明らかになったのが、トラブルの初動対応について。2023年6月に同局社員が女性と中居氏のトラブルを把握後、幹部社員や役員、社長に報告が上がったが、女性の希望もあり少人数が知るのみで、コンプライアンス推進室とは情報共有していなかった。

 若狭弁護士はフジテレビの幹部がコンプライアンス推進室に情報共有しなかったことについて「驚いた」とコメント。「今、大きな会社は積極的にコンプライアンス推進室を置くという流れになってきている。それがひいては自分たちの会社を長い目で見ると守っていく、あるいは外部の方の信頼を得るということ。コンプライアンスの充実は時代の要請なんです」と説明した。

 フジテレビの今回の問題について「前提としてフジテレビのコンプライアンス推進室はどのようなものだったのか。2通り考えられて非常にしっかりした秘密も守れるところだったか、あるいはきちんと秘密が守られない弱い部署なのかによって分かれてくる。仮に人材的にしっかりした部署だということなら、港(浩一)社長が情報を共有しなかったのは相当問題がある」と指摘した。

 若狭弁護士はコンプライアンス推進室に相談していたら中居氏の起用は続けなかったと指摘。「これだけ重大な人権侵害の可能性があるなら、このまま出演させ続けることはまずいんじゃないのということを上層部に提言することは十分あり得た」と話した。

 中居氏の問題が判明した時期にも注目した。「2023年8月というのは、ジャニーズ問題で第三者委員会がいろいろな問題を指摘しだした頃なんですね」と説明。「テレビ局がずっと隠していたということを調査委員会からも指摘された時期に重なるんですよね。一方ではそういう情報が入っておきながら、放置してしまったのは非常に大きな問題に捉えられてしまうんじゃないか」と話した。

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