21年東京五輪ソフトボール女子金メダリストの上野由岐子投手(42=ビックカメラ)が30日、フジテレビ「ぽかぽか」(月~金曜前11・50)に生出演。引退を考えた過去を明かした。
悲願の金メダルを獲得した北京五輪終了後、燃え尽き症候群になったという上野。「北京オリンピックにかけてた思いも強かった。体の状態もあまりよくなかった中、これでソフトボール人生が終わってもいいって思いで投げた413球だった。やり切った感が強かった」と振り返った。
五輪後の練習は、モチベーションがまったく上がらず。「そういう思いでやってる自分が嫌だった。そういう感情になったことなかったので。チームに迷惑かけてるんじゃないかと。辞めちゃったほうがいいのかなと思った。ソフトボールが嫌いになる前に辞めちゃいたいって思いが強かった」。
引退を思いとどまったのは、ソフトボール女子日本代表監督の宇津木麗華氏の一言。相談した際に「やり続けることに意味がある。そのままでいいからやり続けなさい」と言われ「今の自分のままで続けていいんだって思えた。チームへの申し訳ないって気持ちが薄れた。それで辞めずに済んで今がある」と感謝した。