元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士(68)が30日、TBS「ひるおび」(月~金曜前10・25)に出演。芸能界を引退した中居正広氏(52)を巡るフジテレビの一連の問題について語った。
27日のフジテレビのやり直し会見で明らかになったのが、トラブルの初動対応について。2023年6月に同局社員が女性と中居氏のトラブルを把握後、幹部社員や役員、社長に報告が上がったが、女性の希望もあり少人数が知るのみで、コンプライアンス推進室とは情報共有していなかった。
若狭弁護士はフジテレビのコンプライアンス推進室が中居氏に聞き取り調査を行うケースについて解説。「2023年6月の案件が、コンプライアンス推進室の人が聞いて事実はこうだったと認定できるような軽い話じゃないんですよ。もっとドロドロした話がいっぱい出てくる。警察がやってもなかなか難しい。性的なトラブルについては言い分が違うのでね。やったからといってこういう方向です、認定ですというのは絵に描いた餅のようにできるかもしれないけど、しっかりとした提言ができなかった可能性がある」と説明した。
第三者委員会の調査についても言及。「実際に密室で2人でどういうことが行われたか、どういう状況だったかは第三者委員会でもしっかり事実認定ができない可能性があると思う」と自身の見解を語った。「ということは、3月が終わってからもずっとモヤモヤ状態が続く。2023年6月がどういう状況だったのかによって、その後のフジテレビ側の対応がどうあるべきだったのかが凄く変わってくるんですよね」とし「たいしたことがなかったというならフジテレビの対応も問題にならない。人権侵害があったなら放置していたフジテレビ側も問題だった。2023年6月が一丁目一番地。そこの事実を認定していくのは容易ではない」と解説した。