NBAのアダム・シルバー・コミッショナーは29日、リーグ戦を現行の1クオーター12分から10分に短縮する案に賛成の意向を示した。米スポーツ専門局ESPNが報じた。
シルバー・コミショナーは元ESPNの人気パーソナリティー、ダン・パトリック氏のトーク番組に出演。リーグ関係者が将来変更の可能性を議論している「1クオーター10分制」についての質問に、「NBAは(12分×4クオーターで)48分間プレーする世界唯一のリーグだ。そして私は1クオーター10分のファンだ」と述べた。
今季のNBAの試合時間は平均2時間16分で、ESPNの過去15シーズンのデータ2時間15分とほぼ同じ。それでも同コミッショナーは「記録などへの影響はさておき、2時間で収まる方が現在のテレビ中継に合っている。テレビ番組は2時間で、五輪のバスケットボールも2時間。大学バスケットボールはもちろん(10分×4の)40分だ」と説明した。
同日にニューヨークで試合を行ったニックスのトム・シボドー・ヘッドコーチ(HC)とナゲッツのマローンHCは、ともに短縮案に反対の意向を明かした。シボドーHCは「私は古い人間なのでそういうのは見たくない」と記録に影響が出る可能性を指摘し、マローンHCは視聴者に配慮する姿勢を評価しながらも「1クオーター10分にしないことを願っている。このゲームには偉大さと歴史があり、純粋さがあるから、それを忠実に守る方法を見つけられることを願っている」と話した。