楽天のドラフト1位・宗山(明大)が、あす2月1日のキャンプインに備えて沖縄入り。1軍スタートの黄金ルーキーは宿舎のオーシャンビューの一室から景色を一望し「いよいよきたなと。楽しみもあり、不安もありという感じです」と目を輝かせた。
胸を躍らせるのは楽天ファンも同じだ。仙台空港での出発式には約600人のファンが集結。遊撃で即戦力の期待を背負う宗山は「あれだけの方が集まることは今までなかった」と驚きながらも「結果を残すことや、勝つことで応えられたら」と思いを新たにした。
5球団競合の実力に加え、甘いマスクの21歳は「この時期から足を運んでもらえるのはありがたい」と那覇空港から約50キロと決して立地が良いとはいえないキャンプ地・金武町でのフィーバーを希望する。横浜高で甲子園春夏連覇を達成し、99年に西武に入団した松坂は、高知・春野キャンプでファンが殺到。早実で06年夏の甲子園で優勝投手となり、早大を経て11年に日本ハム入りした斎藤もキャンプからフィーバーを巻き起こした。昨年は最初の土曜日だった2月3日に2050人のファンが来場。今年は土曜日のキャンプインでもあり「ファンの方あってのプロ野球。夢と希望を与えられるような選手になれれば」と青写真を描く。
移動の際に山田から「守備、教えてな」と声を掛けられるなどチームメートからも注目を集める。「守備は安定感、打撃は対応力を見てもらえたら」と宗山。背番号1を背負う新星が、目標とする「開幕スタメン」へ向けサバイバルに挑む。(花里 雄太)