米女子ゴルフツアーの今季初戦ヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズは30日、フロリダ州のレークノナ・クラブで開幕。昨年11月のTOTOジャパンクラシックに勝ち、米ツアー出場権を得た竹田麗央(21=ヤマエグループHD)は優勝請負人の名物キャディーとタッグを組み、ツアーメンバーとしてのデビュー戦を迎えた。今大会には過去2年間のツアー優勝者らが出場する。
最終調整を終えた竹田はデビュー戦を前に「楽しみな気持ちと、どんな感じだろうという不安もある」と心境を明かした。年明けに体調を崩したがもう不安はない。事前合宿地のハワイから乗り込み「ショートゲームをメインに練習できた。試合で出せればいい」と自信をにじませた。
オーストラリア人のディーン・ハーデン氏(60)にキャディーを託す。08年全英女子オープンで申ジエをメジャー制覇に導き、田仁智(チョン・インジ、ともに韓国)と組んだ15年全米女子オープン、22年全米女子プロを制すなど世界各地で50勝以上の優勝請負人だ。体重100キロ超の巨漢で存在感も十分。キャディー・オブ・ザ・イヤーに輝いた実績や帝王ジャック・ニクラウスを支えた経験もある。
不動裕理や深堀圭一郎らをサポートした時期もあり日本語も流ちょうだが、竹田は「英語を話せたらもっと楽しくなるので、なるべく英語で話しかけている」と可能な限り日本語も封印する。本格参戦1年目は「しっかりシード権を獲れるように」と話すが、新人賞も目標の一つ。「1年間頑張った結果だと思うので目指したい」と90年の小林浩美、昨年の西郷真央に続く日本人3人目のタイトルにも意欲を示した。