◇欧州リーグ 1次リーグ最終節 アンデルレヒト(ベルギー) 3ー4 ホッフェンハイム(ドイツ)(2025年1月30日 ブリュッセル)
ベルギー1部アンデルレヒトのU―20日本代表FW後藤啓介(19)が欧州リーグ(EL)デビュー戦でゴールを決めた。ホームで行われたホッフェンハイム(ドイツ)戦の後半33分、1-4とリードされた場面で途中出場。同34分、ペナルティーエリア内で相手を背負いながらパスを受け、巧みに体を反転させながら右インサイドでゴールへ流し込んだ。出場からわずか1分、2タッチ目で結果を出した。
後藤はボールを拾って自陣に戻りながら、手を振って地元サポーターに声援を求めた。チームは同43分にもゴールを決めて3-4と追い上げたが、1点及ばずタイムアップ。後藤はピッチにしゃがみ込み、肩を落とした。アンデルレヒトは勝ち点を14から伸ばせず、決勝トーナメント(T)ストレートインだった前節7位から10位に転落。決勝T進出を懸けたプレーオフに回ることになった。
後藤は1メートル91の長身を誇る28年ロサンゼルス五輪世代のエース候補。昨年1月に磐田から期限付き移籍でアンデルレヒトに加入し、昨季はベルギー2部所属のセカンドチームで14試合6得点。今季も15試合で5得点と結果を出し、同12月に完全移籍が決まった。1部デビュー2試合目となった26日のメヘレン戦で、ダイビングヘッドによる1部初ゴールをマークしていた。
◇後藤 啓介(ごとう・けいすけ)2005年(平17)6月3日生まれ、静岡県出身の19歳。磐田の下部組織出身で2種登録された22年7月の天皇杯4回戦でトップデビュー。正式にトップ昇格した23年のJ2開幕戦で2得点。高原直泰のクラブ最年少記録(18歳290日)を25年ぶりに更新した。24年1月にアンデルレヒトに期限付き移籍し、同12月には完全移籍。日本代表はU―15から各年代で選出。趣味はなく「休養日は昼寝で部屋から出ない」。1メートル91、70キロ。利き足は右。