元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(59)が31日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。フジ・メディア・ホールディングス(HD)が30日、2025年3月期連結決算の業績予想を下方修正し、子会社フジテレビの広告収入が従来見通しから233億円減少すると発表したことに言及した。
フジ・メディアHDの純利益は従来予想の290億円から98億円に引き下げた。24年3月期の純利益370億円から約4分の1の水準に悪化する。元タレントの中居正広氏と女性とのトラブルを巡るフジテレビの問題を受けて、企業によるテレビCMの差し替えが相次いだことが響いた。
フジテレビのCM放映を取りやめた企業は75社以上に上る。27日にフジテレビの港浩一前社長らが辞任を発表して記者会見を開いた後もスポンサーの姿勢は変わっていない。トヨタ自動車や日本生命保険などが2月分のCMをキャンセルしたほか、三菱電機も30日に2月分のキャンセルを決めたと明らかにした。
一茂は「僕は一個人的にタレントとしてテレビ局に携わっている人間なんですけれども、大体、僕はゴールデン1本つくるのにどれくらい制作費がかかるのか知ってますよ。朝帯だったらどれくらいなのか、夜中だったらどれくらいなのか、もちろんゴールデンが1番制作費がかかるわけですけれども」と言い、「その数字を計算してもですね、この233億円分の減収、赤字っていうのが、果たしてフジテレビの既存の番組、どれだけ影響を及ぼすのかっていうのは、考えただけで恐ろしいですよね。このへんのところっていうのは今後どうなっていくのかなっていうのがとても心配です」とコメントした。