◇プロボクシング日本ミニマム級タイトルマッチ 松本流星(帝拳)《10回戦》岡田真虎(JB SPORTS)(2025年2月1日 東京・後楽園ホール)
日本ミニマム級タイトルマッチの前日計量が31日、都内で行われ、王者・松本流星(26=帝拳)は挑戦者で同級1位・岡田真虎(JB SPORTS)とともにリミットを100グラム下回る47・5キロで一発パス。初防衛戦に臨む松本は「一番の敵は自分。自分に勝つことができれば、おのずと他の選手に勝てると思う」とうなずいた。
4戦目で初のタイトル挑戦となった、昨年9月の王座決定戦で森且貴(24=大橋)に7回TKO勝ち。以降の調整期間でのスパーリング数は、タイトル挑戦前の100ラウンド弱を上回る、130ラウンドを実施。「内容もよく量も増やせたので自信はある」と調整面でも手応え。プロ初の左構え相手にも苦手意識はないことを強調した。
試合当日の2月1日は同門で、元IBF世界スーパーフェザー級王者・尾川堅一が37歳の誕生日を迎える。「翌日2日は岩田(翔吉)さんの誕生日でもある。勝ってリングで(おめでとうございますと)言いたいです」と笑顔。「世界との距離もさほどないと思っている」と世界挑戦への意欲も口にすると「一つ一つ丁寧にやる力を付けたいし、そこを明日見せられれば」と気を引き締めた。
対する指名挑戦者の岡田は「ドラゴンボールZ」のブロリーを意識したというド派手な緑色の髪の毛で登場。王者・松本と目を合わせることはなかったが「めっちゃ強ぇな、という印象」と警戒心を強めた。
昨年9月の松本の初戴冠時はリングサイドから観戦。強さを目の当たりにし「(崩すイメージは)しっかり持てない」と苦笑しながら「明日その答え合わせができる。理想は自分だけパンチを当てることがそうはならない。苦しい展開になることは思っているがもちろん勝ちに行くし、そのために毎日過ごしてきた。楽しみ」と静かに闘志を燃やした。
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