現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（71）が31日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。今月日米で野球殿堂入りを果たしたイチロー氏（51＝マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）について語った。
米国での野球殿堂入りは、日本＆アジア出身選手として初選出。スタッフから「凄いですね」と振られると「凄いに決まってんじゃない」と笑った落合氏。満票まで1票足りない99.7％の得票率だったことに「満票でなくたって75％の得票があれば野球殿堂に入れるんだからいいじゃない。何も満票にこだわらなくたって。入れたことが素晴らしいんだから。だって、日本でも満票じゃないんでしょ？」と満票にこだわる必要はないとの見解を示した。
イチロー氏が日本の野球殿堂で満票選出でなかった理由として「おそらく年数だと思う」と指摘。「（日本でプレーした年数は）9年間でしょ？普通9年間で入るのはあまりないんだわ。大体15年くらいっていうのが一般的な考え方なんだろうけども、9年で何で日本の野球殿堂に入ったか。7年連続首位打者を獲ったからですよ」と解説した。
「それが5年連続でもおそらく野球殿堂には入ったと思うんだけどね。そこが引っかかるって考えた人も中にはいるんだろうと思う」とイチロー氏に投票しなかった記者の考えも推察した。「日本で満票で殿堂に入った人はいないんでしょ？アメリカでも満票っていうのは1人だけしかいないはずだから。ヤンキースのリベラね。75％の得票率を獲れば入れるっていうのが凄いことなんだよ。アメリカでは5％未満では1年で（殿堂入り資格が）終わりでしょ。日本はそのままいくけど、アメリカの方が厳しいと思うよ」と過去に野茂英雄氏、松井秀喜氏も1年目で得票率が5％に満たず、殿堂入り候補から外れたことにも言及した。