歌手の加藤登紀子(81)が31日、TOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜後5・00)にゲストとして生出演し、音楽業界のギャラ事情についてコメントした。
人気バンド「RADWIMPS」の元メンバーでギタリストの桑原彰(39)が、自身のSNSで、「昨年のアリーナツアー1公演あたりのギャラが少な過ぎて体調悪くなってきた」とし、「運良ければパチンコで1日で稼げる額です。どんだけ金かけたんだろうね。みんなが楽しんでくれてたならいいけどさ」とつづった。また「今月末の税金でアリーナツアーのギャラは全部無くなります!というかマイナスです。まあみんなが楽しかったならいいけどさ」とも記した。華やかな音楽界の演者から出た意外な訴えに、ファンからは驚きの声が上がっていた。
ギャラ事情について問われた加藤は、「何とも言えない」と言葉を選んだ。それでも「ロックバンドって凄くお金かかるんだよね。いろいろ機材も凄いし」と、コンサート製作費にも言及した。
さらに、作家でミュージシャン辻仁成の昔話も披露した。ロックバンド「ECHOES(エコーズ)」時代の話だという。「昔、辻仁成さん、作家の彼がロックバンドで大ヒットして、エコーズの時に、武道館をやっている時に、彼は“生活費がなかった”って言ってました」と明かし、驚かせた。
武道館に立つアーティストにもかかわらず、当時の辻は、生活費を稼ぐために辻はアルバイトをしていたという。加藤は「しょうがないから、マックの店でバイトをしていたら、“あ、エコーズの人だ”って言われて。それもまずいねってことになって。バイトもできなくなった時に、食べるものがなくなったって、結構大変だったという話は聞きましたけど」と、辻の苦労話を披露していた。
エコーズは1981年に結成。「愛をください」の大ヒットで知られる。