元兵庫県明石市長の泉房穂氏(61)が31日、ニッポン放送「泉房穂の情熱ラジオ」(金曜後6・00)に生出演し、28日に原発不明がんで死去した経済アナリスト森永卓郎さん(享年67)を追悼した。
泉氏は以前から、森永さんについて尊敬、憧れを持っていたことを明かしている。
24日に行われた読売テレビ「そこまで言って委員会NP」のスタジオ収録で、森永さんがリモート出演した際に画面越しに顔を合わせたという。
「森永さんの出演時間があったんですけど、急きょスタジオで“出演時間を変更します”って話があって。森永さんの体調を踏まえて、時間を調整している状況だった。“大丈夫かな?”と思ってまして」。しばらくして、スタッフから森永さんの出演部分の収録が開始される連絡があり、スタート。そこで、森永さんは覚悟を決めたような一言を口にしたという。
「収録でしたけど。スタジオから呼びかけて、“体調いかがですか?”と言って。スタジオからの呼びかけに対して、森永さんがいつもの顔ではありましたけど、言われた内容が、“これまで一番、昨年以来一番、大変、ひどい状況で、来週の今ごろにはたぶんこの世にはいないかもしれません”っておっしゃったんです。収録だったので本番の放送には流されませんでしたけど、それを聞いてびっくりして、え…?と思って」
ジョークが好きな森永氏だったが、泉氏は「まさかと思って。冗談で言っているわけじゃなくて、大変そうな状況ですよね」と実感したという。
以前から財務省に敵対心を見せていた森永さん。収録でも、財務省への怒りを口にしていたという。「はっきりと言っておられる“ザイム真理教”的な話がテーマでしたので、ご本人の言うべきことをはっきり言っておられて。財務省に近い立場の人もいて、激論っぽくなったけど、しっかりと自分の役割、使命を果たしている感じがして。大変な状況なのに頑張っておられるなって印象が」。最後の最後まで戦う気持ちを忘れなかった森永さんだっただけに、「まさかそれとは1週間前ですから」と絶句した。
森永さんとは、8日に同局で特番が放送される予定だった。第1回が12月に放送され、泉氏がレギュラー化を願っていた番組の第2弾で、「情熱ラジオ!フルスイングありがとう森永卓郎さん」とタイトルを変えて放送される。