◇テニス男子国別対抗戦デビス杯ファイナル予選1回戦 日本―英国(2025年1月31日 兵庫・ブルボンビーンズドーム)
第2試合はシングルスで行われ、世界ランキング70位の錦織圭(ユニクロ)は同77位のジェーコブ・ファーンリーに3―6、3―6で敗れた。日本は第1試合で西岡良仁(ミキハウス)が快勝。対戦成績を1勝1敗とし、あす2月1日の最終日に臨む。
全豪オープンでは6年ぶりの勝利を挙げるなど完全復活への階段を一歩一歩上っていたはずの錦織だったが、この日はサーブが絶不調。「この1週間、最高ではなかった。その不安が出た」と話した通り、ファーストサーブ時の得点率が55%と、その後のラリー戦でも悪影響が及んだ。
今大会の英国メンバーでは世界ランキング最上位のファーンリーとは、昨年11月にツアー下部大会で対戦。2カ月前は勝利を収めていたが、全豪オープンでは初戦で元世界13位のニック・キリオス(オーストラリア)を破るなど調子は上向きだった。実際に相対した錦織も「サーブが良かった。ファーストも両側に散らしていた。前の対戦より(作戦を)替えないといけなかった」と称賛した。
最終日は第5試合のシングルスで待機する。出番が回ってくるとすれば、2勝2敗と9月のファイナル予選2回戦進出を懸けた重要な局面となるだけに、サーブの修正は待ったなしの状況と言える。「タイミングとか気にしすぎていた面があり、フォームがバラバラになった。そこは修正したい」と、時間との闘いを覚悟した。