お笑いトリオ「パンサー」向井慧(39)が28日、CBCラジオ「チュウモリ『#むかいの喋り方』」(火曜後10・00)の生放送で、芸能界を引退した元タレント中居正広氏(52)の女性トラブルを巡るフジテレビの問題についてコメントする場面があった。
27日に開かれた10時間を超えるフジテレビの“やり直し会見”。向井は「10時間大変だったなあということが表に出過ぎて本質がぶれちゃってるというか。本来ならもっと問題点を際立たせなければいけないが、ぶれちゃってるなあというところもあった」と指摘した。
昭和、平成、令和と時代が変化していることに触れ、「今までだったらテレビが一番強い、権威みたいなところがあって。僕らがテレビに出させてもらえるようになったぐらいの時は、上の世代と比べるとちょっとずつその風潮は収まってきていたもののやっぱり“出してあげる”みたいな感じがあったんですよね。スタッフさんとの打ち合わせでも“テレビ出たいんでしょ?だったらこっち側の作ったものにどれだけ君たちが合わせられるかだよ”みたいな感じがあった」とテレビ業界の人々の姿勢を振り返る。
“上から目線”だったテレビ界だが、それでも「出たかった」という。「僕らの上の世代になるともっとそれが強いから、めっちゃ怖いディレクター、プロデューサーさんがいたとかあったし。逆にタレントになってテレビの世界で成功すると、とんでもない権力というか権威を得られるから、それによる、スタッフさんがこの人と一緒に仕事するためにどうこう、みたいなことが今の問題の延長線上にあるというか」とフジテレビ問題の背景を語った。
「権威、権力は集中すると腐敗していくもの」と語りつつ、「この『#むかいの喋り方』の権威は俺ですから」と笑いを誘った向井。番組を長く続けていくために「多少の変化、権威になり過ぎないように、固まり過ぎないようにちょっとずつマイナーチェンジをしながらやってきた」と振り返り、この日から新たな“聞き役”として芸人ひろたあきらが出演することを紹介していた。