深刻な女性トラブルを起こし、今月23日に芸能界を引退した元タレントの中居正広氏（52）が2022年4月1日に開設した有料サイト「中居ヅラ あの子たちに…、」が2月19日をもって閉鎖されることが分かった。
会員あてに31日届いたメールで「いつも『中居ヅラ あの子たちに…、』をご利用頂きありがとうございます。この度、2025年2月19日をもちまして、『中居ヅラ あの子たちに…、』をクローズすることとなりました。サービス終了後はコンテンツの閲覧はできませんのでご了承ください。後日追って、返金手続きのご案内についてお知らせさせていただきます。長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました」と報告された。
2016年末でSMAPが解散し、中居氏は20年3月いっぱいで旧ジャニーズ事務所を独立。自ら立ち上げた新事務所「のんびりなかい」の社長兼タレントとして再スタートを切った。
そして、独立2周年の記念日となった22年4月1日、すでにあった「のんびりなかい」サイトをリニューアルするとともに事実上のファンクラブとなる有料サイト「中居ヅラ あの子たちに…、」を開設。
当時、この年の8月で区切りの50歳になること、独立して2年が経過したことなどから「なんかやってみよっかなって」と苦手分野への挑戦を説明していた。
リニューアル後の「のんびりなかい」サイトはトップページにつながると軽快な音楽とともに可愛いイラストが登場。かつてフジテレビ「SMAP×SMAP」で中居が扮していた「マー坊」「計算マコちゃん」「するめさん」などの人気キャラクターが一軒家の各ドアの前に立っており、それぞれが各コーナーの入り口になっているという楽しいページとなった。
それまでは無料サイトだったが、「中居ヅラ あの子たちに…、」に入ると「入会金1000円」「年会費1200円」という超格安な金額設定で「中居ヅラのみなさん、この度、どっかに去ってしまった『あの子たち』を呼び戻すべく、非常にグレーな、小さなコミュニティールームを立ち上げることになりました」「中居ヅラの皆さん、お暇でしたらどこかへ去ってしまったあの子たちをお探し頂きたいと思います」と自らのファンに愛情たっぷりに名付けた「中居ヅラ」に仲間の「あの子たち」探しを依頼していた。
「中居ヅラ」とは2019年に自ら名付けたファンの総称。当時、自身に“ある変化”があったことを報告し、それはテレビを見ていれば分かることで「中居くんが好き」「応援しています」という真のファンであるば当然分かるはず、そうでない人はファンではなく中居のファンヅラしている「中居ヅラ」だとしてアマノジャクな性格の中居氏らしい命名だった。
また、「のんびりなかい」のリニューアル時に流れるようになったBGMなど「音は中学の後輩のフミヤくんが全部やってくれました」と地元の親友の弟でもある「RIP SLYME」の「DJ FUMIYA」（45）が作ってくれたことも明かしていた。
その後もラジオで「ファンクラブじゃないんだよな。僕、ライブ、イベント、“なんとかミーティング”やらないです。チケットの特典ないですから、これファンクラブじゃないの」とけん制。
入会できて「真の中居ヅラになれた」と喜ぶファンにも「勘違いしてんだよな。中居ヅラっていうのは皆さんね、中居くんのことを好きなフリしてる、ツラしてることを中居ヅラって。僕は悪意を持って中居ヅラって言ってんだけども。それをうれしく思っちゃってる」「中居ヅラっていうのはニセモノなんだよ。これ、みんな分かってんのかな。ニセモノの中居好きのことを僕がディスって中居ヅラって言ってるんですよ？あの子たちはホンモノ。中居ヅラはニセモノ。だまされないように！」と持ち前のツンデレを発揮しながらも有料サイトの中にアップした動画が一切ネットに流出しなかったことから「出そうと思えば出せんのにね。出さないって…。中居ヅラやばくない？」とファンの意識の高さを絶賛していたこともあった。
約半年間の準備期間を経て開設した思い入れたっぷりの有料サイト。当初は無料を考えていたが「あの子たち」だけに届くようにと月額100円という超格安にした。
療養のため一時芸能活動休止中だった22年12月には、自身の顔を描いた可愛いイラストとシリアルナンバーが入った特製スマホスタンドを全会員にプレゼント。赤字覚悟の出血サービスでファンに思いを届けたこともあったが、開設から3年もたずに閉鎖となる。
サイトが閉鎖される2月19日は中居氏にとって特別な日だ。2015年2月19日に最愛の父・正志さん（享年79）が喉頭がんのため他界。父の命日である20年2月19日には個人事務所「のんびりなかい」を立ち上げた。
また、2月19日はSMAP時代に苦楽をともにした元メンバーでオートレーサー、森且行（50）の誕生日。ラジオで「いろんな感情が生まれる日。2月の19日。あの…一応、会社設立した日。あの…うちのパパさんが亡くなった日。えっと…森くんの誕生日。複雑ぅ～な日」と苦笑いまじりに話したこともあった。
そして閉鎖が発表された1月31日は、奇しくも盟友・香取慎吾の48歳の誕生日だった。