◇米女子ゴルフツアー ヒルトングランドバケーションズ・チャンピオンズ第1日(2025年1月30日 フロリダ州 レークノナ・クラブ(6624ヤード、パー72))
今季から米ツアーに本格参戦した竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が4バーディー、2ボギーの70で回り、笹生優花(23=アース製薬)とともに首位と5打差の4位で好発進した。古江彩佳(24=富士通)は71で14位。金阿林(キム・アリム、29=韓国)が65をマークし単独トップ。今大会は過去2季でツアー優勝を果たした条件を満たす32人が予選落ちなしで争う。
ツアーメンバーとしてのデビュー戦。竹田は緊張の面持ちで1番ティーに立った。「米ツアー優勝者」と紹介され、ティーショットがフェアウエーを捉えると、ようやく笑みを浮かべた。
「スタートホールはふわふわした感じだったけど、スタートしたら自分のリズムで振れた」。3番でバンカーにつかまりボギーが先行したが、6番で5メートルのパットを沈めて初バーディーを奪い、後半は11番、15番とパー5で確実に伸ばした。最終18番は残り130ヤードから9Iで1メートルにつけてバーディー締め。「最後のバーディーはティーショットも、セカンドも凄く良かった」と満足そうに話した。
昨年、日本ツアーで8勝を挙げ年間女王に輝いた。米ツアーを兼ねるTOTOジャパンクラシックも制し2年間の出場権を得た。その強さを支えた圧倒的な飛距離と正確なアイアンショットは世界でもトップクラスであることを最初のラウンドで証明した。平均飛距離は268ヤードで全体5位、パーオン率は88・9%で同2位だった。
今大会はスポーツ界などのセレブと一緒に回るプロアマ戦。竹田は元メジャーリーガーでアスレチックスなどで投手として活躍したマーク・マルダー氏(47)と同組。野球好きの21歳は「大谷(翔平)選手知っていますか?」と慣れない英語で話しかけるなど01年最多勝のレジェンドとの会話も楽しんだ。
4位と好位置につけた。ルーキーは「もっと下だと思っていた」と驚きながらも「自分にもチャンスはあると思うので、ビッグスコアが出たらいいな」と2日目以降の追い上げに意欲を示した。