西武・源田が「遊撃のレギュラー」を自ら返上して今春キャンプに臨むことになった。3年ぶりの2月1日のキャンプインに備えて宮崎入りした西口監督が明かした。昨年12月に週刊誌で報じられた不倫の事実を認めて謝罪会見した1月12日、所沢の球団施設で西口監督と話し合った源田が「一からやり直したい」と再出発の決意を伝えたという。
西口監督は「最有力候補ではあるけど、本人の気持ちをしっかり受け止めたい」と意思を尊重し、あえて源田のレギュラーを白紙に戻した。20年から昨季まで主将を務めるなど誰もが認める中心選手。昨季まで7年連続ゴールデングラブ賞などの実績も考慮し「今年いい成績を残してくれれば、チームにとってもありがたい」と奮起を求めた。
これに伴い昨秋の就任以来公言してきた「源田以外はレギュラー白紙」の基本方針も転換。DHを含めてレギュラー野手9枠全てを未確定とした西口監督は「9つのポジションは白紙の状態でいく。レギュラーを獲ってやるという気持ちを前面に打ち出してやっていってほしい」と選手に訴えた。
投手陣では昨季新人王の武内が左肘内側側副じん帯不全損傷と診断されて実戦復帰まで約2カ月。「開幕ローテは考えなくていい。焦らせてもしょうがない」と開幕構想から外し、抜てきした高卒3年目の山田や黒田ら「若い選手にもチャンスがある」と期待した。昨季は91敗(49勝3分け)を喫して最下位に低迷。文字通り「一から」再建する球春が到来した。 (福井 亮太)