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テニス「デ杯」英国戦が今日決着 初日は西岡が白星も錦織が敗戦し1勝1敗

スポニチアネックス 2025年2月1日 9時13分

 テニスの男子国別対抗戦「デビス杯」予選1回戦、日本―英国戦は1月31日、兵庫・ブルボンビーンズドームで初日の競技を行い、1勝1敗だった。今日1日正午から2日目が行われ、先に3勝した方が勝者となる。

 初日は世界ランキング67位の西岡良仁(ミキハウス)が日本のシングルス1番手務め、同129位のビリー・ハリスと対戦した。

 1メートル93と長身の相手に第1セットの第3ゲームをブレークされたものの、第6ゲームでブレークバック。その後は互いにゲームをキープしたが、終盤に西岡が逆転。7―5で第1セットを先取した。第2ゲームは序盤からエンジン全開で6―1、ストレートで日本に勝利をもたらした。 

 「今回(英国は)ランキングも近い選手がそろっていた。不安はあったが終盤、自分らしい試合ができた。日本にとって良かった」と振り返った。「チケットもすぐ完売したと聞いた。凄くいい雰囲気だし、僕自身、デ杯のファイナルに戻りたい」と今後を見据えた。

 試合はU-NEXTが独占ライブ配信。解説を務めたデ杯前日本代表監督の岩渕聡氏は「第1セットはハリスが攻撃的でいいテニスをした。そこをしのいだ西岡が、その後はバランスのいい内容を見せた。チームにも本人にもいい勝利」と称えた。

 第2試合のシングルスは元世界ランキング4位で現70位の錦織圭(ユニクロ)が登場。同77位のジェイコブ・ファーンリーと対戦した。

 ファーンリーとは昨年11月にヘルシンキで行われたツアー下部大会の準々決勝で対戦し勝利している。それでも全豪オープンでは自身を上回る3回戦に進出しただけに「アグレッシブに来られると危ない」と気を引き締めて臨んだ。

 しかし、第1セットの第3ゲームをブレークされると、相手のビッグサーブや強烈なリターンの前に流れに乗れず3―6で落とした。ファンの声援に気合いを入れ直した第2セットは、巧みなラリーで相手を揺さぶり、第3ゲームをブレーク。続く第4ゲームはブレークバックされるなど、試合は激しさを増していく。第6ゲームをブレークされるなど後がなくなった錦織は粘りを見せたかったが、3―6でストレート負けした。

 勝ったファーンリーは「錦織にはパーフェクトな試合としないと勝てないと思っていたが、その通りのプレーができた。日本のファン、そして英国から来てくれたファンにお礼を言いたい」と振り返った。解説の岩渕氏は「ファーンリーには隙がなく、素晴らしかった。錦織は理想のプレーとは遠かったが、デ杯はチーム戦。明日に向けてコンディションを整え、目の前の試合を全力で戦うこと」と期待した。

 2日目はダブルス1試合、シングルスが最大2試合行われる。ダブルスには綿貫洋介(SBCメディカルグループ)と柚木武(イカイ)、シングルスは西岡と錦織が出場する予定。勝者は9月12~14日に行われる予選2回戦でドイツ―イスラエル戦の勝者と対戦。2回戦の勝者は11月18~23日にイタリア・ボローニャで開催されるファイナル8に出場する。日本は現行方式となった19年以来6年ぶりのファイナル8進出を目指す。

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