創設から100周年を迎えた東京六大学野球リーグに所属する慶大が1日、神奈川県横浜市内のグラウンドで行われた練習を公開した。
この日は今春に入学する新入生が合流し、23年夏の甲子園優勝メンバーの一員だった慶応の内野手・清原勝児(19)もランニング、キャッチボールなどの練習で汗を流した。
「自分としては今日という日を節目にしようと意気込んできた。非常に良い1日になったので、今日より明日、明日より明後日という気持ちで頑張りたい。まずは慶応野球部の日本一に貢献したい。個人的には兄を超えて、兄より活躍することを目標にやっていきたいと思っています」
野球一家の次男が大学球界に挑戦する。父は西武、巨人などでプロ野球歴代5位の525本塁打を放った和博氏(57)、兄は昨年の春、秋リーグ戦で慶大の4番を張った正吾だ。次男の勝児も慶応(神奈川)では23年夏の甲子園で優勝した貴重な経験を持つ。
兄は6年ぶりに野球を再開したハンデがありながらも、慶大では4年時に「4番・一塁」の定位置を獲得した右の長距離砲だった。一方、次男の勝児は二塁、三塁を器用に守れるユーティリティープレーヤー。恩師にあたる慶応高校の森林監督も「ポジションは与えられるものじゃなく、自分でつかんでいくもの。内野手としてセカンド、ショート、サードとどこでもいけますよという形が良いんじゃないかと思います。チャンスをつかんでほしいですね」と期待していた。
本来は昨年に入学する学年だったが、1年時に単位不足で留年したため1年遅れで慶大入学。23年夏から試合出場の機会から離れているブランクを猛練習で解消していく。
◇清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年(平17)5月1日生まれ、東京都出身の19歳。5歳から野球を始め、小学校時代はオール麻布でプレー。小6の時にNPB12球団ジュニアトーナメントに巨人ジュニアの一員として出場。中学時代は世田谷西リトルシニアに所属した。50メートル走6秒5、遠投90メートル。右投げ右打ち。