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フジ会見で注目の石田健氏が私見 経営陣からうかがえなかった人権意識の高まり「謝罪に終始した会見」

スポニチアネックス 2025年2月1日 15時57分

 ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長の石田健氏が1日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜前8・00)に出演し、自身も出席した中居正広氏の女性トラブルに端を発したフジテレビの長時間会見を振り返った。

 不規則な発言を繰り返す記者をいさめるような発言で注目を集めた石田氏が、この会見で唯一評価したのは「オープンで時間を区切らない会見が行われた」こと。しかし、経営陣が何度も口にした人権やコンプライアンスの問題点について「どこが問題でどういったところで人権の軽視があったのか。そもそもどういった企業体制が望ましいかといったことを踏まえて会見に出てきたのか。それよりも謝罪をする、批判に対して答えるという、ある種場当たり的な回答に終始していると思われる面があった」と、経営陣の問題意識が高かったことをうかがうことはできない会見だったという印象を語った。

 会見では何度もトラブルの具体的な内容への質問が飛び交ったが、これについてフジ側は終始明確な発言は避けた。それを「女性の心身状態を盾にして」と批判する意見もあるが、石田氏はこれについては一定の理解を示した。「これは答えられるでしょうとか、中居氏の番組をやるほうが刺激になるのではとか、つい外部からいろいろ言ってしまうのですが、メンタルが悪い状態の時は何がスタンダードかわからない。だから外部の人がこれは普通だから、これはおかしいんじゃないか、ということは当人にとってはそれがかなり負担になる可能性がある」と指摘した。

 そのため、フジの女性への対応についても「心身を気にしているから何もアクションをとらなかったということについては妥当性があるかもしれない」と語った。

 ただ問題だったのはやはりフジ側の意識。「あの会見でそこまで女性の心身を気にするのであれば、会見という社会的影響力の大きい場で、質問者に、あなたはどういう風にしたいですか?この問題はどう対処すればいいですか?我々がどう語ることを望んでいますか?という丁寧なコミュニケーションがあってもしかるべきだったのではないか」と語った。そのうえで「そういった女性の存在がある種ないもの、不在のまま会見が進んでいったことは大きな問題だったと思う」と、残念そうに話していた。

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