◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第6節 神戸44―15BR東京(2025年2月1日 神戸・ユニバー記念競技場)
神戸は44―15でBR東京を下し、今季初の2連勝を飾って通算成績を3勝3敗とした。
左側頭部を骨折していたWTBアタアタ・モエアキオラが4試合ぶりに先発復帰すると、前半17分と同38分にトライを奪うなど、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出される活躍。チームとしても序盤の嫌な流れを払拭し、計6トライで勝ち点5を獲得した。
前節では初出場初先発を飾ったWTB船曳涼太の躍動が目立った。それでも、今節は船曳ではなくモエアキオラを先発起用したデイブ・レニーHC。「体が大きくてキャリーも強く、キックもうまくてスキルのレベルが高い選手。彼が試合に出られる状態であれば、チームとしてはスタートで使う可能性は高い」と起用の意図を説明した。
ただ、モエアキオラは「神戸に入ってから今季が一番、プレッシャーがかかっている」という。その理由は厚い選手層。BK陣では、この試合はSO李承信、WTBイノケ・ブルア、CTB浜野隼大、FB山中亮平らがメンバー外となり、元ニュージーランド代表CTBナニ・ラウマペは途中出場だった。主力としての地位を築くWTB松永貫汰も「緊張感が毎週あって、危機感もある。毎日の練習が競争」と語る。
このメンバーに加え、パリ五輪7人制日本代表WTB植田和磨(近大)らもアーリーエントリーとして登録された。激しいメンバー争いがチーム力を高める。