23年秋場所中に引退した元幕内・徳勝龍の千田川親方(38=木瀬部屋)の引退相撲が1日、東京・両国国技館で行われた。師匠の木瀬親方(元幕内・肥後ノ海)に大銀杏(おおいちょう)を切り落とされ、「14年半、幸せな相撲人生でした」と目を潤ませた。
奈良県出身の千田川親方は高知・明徳義塾高から近大を経て09年初場所で初土俵。11年九州場所で新十両、13年名古屋場所で新入幕。20年初場所では西前頭17枚目で幕尻優勝を成し遂げた。翌春場所、横綱・鶴竜から金星を獲得。最高位は西前頭2枚目。幕内在位32場所。左四つや突き押し、土俵際の突き落としなどを得意とした。
断髪式には昭和61年度生まれで、同じ「花のロクイチ組」の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)ら約380人が出席。元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏や、お笑いトリオ「3時のヒロイン」のかなでらも、はさみを入れた。