大相撲の第74代横綱に昇進した豊昇龍(25=立浪部屋)が1日、元幕内・徳勝龍の千田川親方(38)の引退相撲で土俵入りし、両国国技館のファンの前で雲竜型を初披露した。
「新横綱」とアナウンスされると拍手や歓声を一身に浴びた。四股を踏む際、左右の手の動きを間違える場面があり「最後の手のところね。間違えていたけど、間違えていないふりをした。まだまだ勉強しないと。慣れですね」と苦笑い。東の支度部屋で一番奥に陣取り「うれしい。みんなのことが全部見えるね」。横綱として初の取組では琴桜を寄り切った。
23年1月の宮城野親方(元横綱・白鵬)の引退相撲では元大関・貴景勝(湊川親方)が太刀持ち。豊昇龍は露払いを務めた。関脇時代を回顧しながら、「同じ横綱になったので、いろいろと見習いながら頑張りたい」と力を込めた。
前日には東京都渋谷区の明治神宮で、22年前に第68代横綱に昇進した叔父で朝青龍のドルゴルスレン・ダグワドルジ氏ら一族を含む約3500人の前で雲竜型の土俵入りを披露。「(朝青龍と)会ってない。会う予定はある」と語った。