捲土(けんど)重来を期すのはチームだけじゃない。ヤクルトの主将を務める山田哲人内野手(32)が、巻き返しに向けた強い決意を示した。
2月1日に沖縄・浦添でキャンプイン。初日はあいにくの雨でグラウンドが使用できなかったが、打撃練習では鮮やかなグリーンの練習用バットで快音を響かせ「室内だったけど、それなりに良い練習ができた」と充実の表情だった。
「(練習の)量を増やしたい。質も大事かもしれないけど、しっかり量と数をこなして、プラスアルファでしっかり考えを持ってムダのない時間を過ごしたい」
近年は不本意な成績が続いている。輝きを取り戻すために、キャンプでは徹底的に自らを追い込むと誓って沖縄の地に降り立った。
2年連続の5位からの巻き返しを狙うチームのスローガンは「捲土重来 2025 TEAM SAWALLOWS」に決まった。「これは自分個人としても当てはまる言葉だなと。このスローガンは個人的にぴったりというか、そういう思いになりましたね」と山田。このままでは終われない。悲壮な覚悟が自らを突き動かす原動力になっている。