◇プロボクシング60.0キロ契約8回戦 斎藤麗王《TKO7回3分0秒》保坂剛(2025年2月1日 東京・後楽園ホール)
WBOアジア・パシフィック・スーパーフェザー級5位の斎藤麗王(26=帝拳)が日本同級9位・保坂剛(三迫)に2度ダウンを奪われながらも、7回3分0秒TKO勝ちで逆転勝利を収めた。
壮絶な打ち合いを制した。初回に左ストレートを被弾しいきなりダウン。3回にはカウンターの右フックを浴びて2度目のダウン。苦しい展開が続くも7回終了間際、左フックで相手の顔面を捉えると一気にラッシュを浴びせレフェリーストップ。大逆転勝利に試合後は「苦しかった」と漏らし、大粒の汗を拭った。
宮崎・日章学園高では6冠を達成し、東農大では主将を務めたアマ戦績81戦70勝11敗のアマエリート。プロではデビューから4連続KO勝利を挙げるも、昨年1月の中井龍(角海老宝石)戦で7回TKO負けでプロ初黒星を喫した。再起2戦となったこの日は「練習でやったことが出せなかった。レオジュニアが暴れちゃった」と思わぬ打ち合いを反省。「勝ったことは自信になるが倒れたら意味がない」と下を向いた。
25年は同門でWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心、この日初防衛を成功させた日本ミニマム級王者・松本流星に続くタイトル奪取が目標。「ジムはベルト奪取ラッシュが続いている。天心、流星に続きたい」と話し「次は変わったな、と思われる試合をしたい」と視線を上げた。