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小栗旬、笑撃 「無限」三点倒立の17歳がグランプリ 俳優オーディションで8216人の頂点

スポニチアネックス 2025年2月2日 5時2分

 俳優の小栗旬(42)が社長を務める芸能事務所「トライストーン・エンタテイメント」などによる俳優オーディション「TREASURE HUNTING」の最終審査が1日、大阪市のUSJ内で行われ、高校2年生の雑賀天成さん(17)がグランプリに輝いた。東宝、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)との共催。世界に通用する原石の発掘が目的で、計8216人が参加した。自己紹介では三点倒立したまま審査員の質問に答え、小栗のハートをつかんだ。

 選ばれた瞬間「えっ?」という声が聞こえてくるような表情を見せた。雑賀さんは苦笑いを浮かべながらステージ中央へ歩を進めると「びっくりです。自分が選ばれるなんて1ミリも思っていなかった」と心境を明かした。

 小学校1年から高校1年までサッカーに打ち込み、演技は未経験。オーディション開催を知った母の勧めで応募したものの「絶対受からないよ」と自信は全くなかった。

 しかし最終審査では「運動神経が良くなるから」と、その母に物心が付く前からやらされていた“特技”が生きた。自己紹介で他のファイナリストが歌やダンスなどを披露する中で「無限にできる」と豪語し、三点倒立を披露。そのまま審査員の質問に回答した。「何か珍しいことをしたいな」とひねり出した妙技だった。

 倒立開始から2分30秒後、トライストーンの山本又一朗会長が「永遠ってどれくらいなの?」と質問。自信たっぷりに見えた雑賀さんだったが「計ったことはないですけど、そろそろキツいです!」と素直に回答。会場からはこの日一番の笑いが起こった。

 その後も見せ場は十分。特別審査員を務めた小栗に対し壇上から「おばあちゃんが小栗さんの大ファンなんです。あとで握手してほしい」とお願いすると会場はまたも大爆笑。物おじしない雑賀さんに圧倒されたか、小栗は「はい、後ほど握手させていただきます」と敬語で答えた。

 その後の演技審査では、自身のピンマイクにだけ声が入らないトラブルにも見舞われたが、これも「緊張はしなかった。三点倒立でほぐれました」と、何事もなかったかのように演技をこなす強心臓ぶりを見せつけた。

 憧れの俳優には「映画とかで面白い役をやっている。自分もはっちゃけるようなキャラ。面白くてみんなを笑わせられる俳優になりたい」と賀来賢人(35)を挙げた。これから進む俳優の道で、三点倒立時の視界のように、これまでと180度違う景色をつくり出していく。(塩野 遥寿)

 ◇雑賀 天成(さいが・てんせい)2007年(平19)8月12日生まれ、神奈川県出身の17歳。日本人の母と中国人の父を持つ。小学校入学前の約4年間は中国に在住。名前の由来は天才の「天」と成功の「成」から。1メートル78。

 ≪賞金100万円&トライストーン専属契約≫会長の山本氏が2017年から構想を練り「世界に通用する俳優の発掘」を目的に行われた大規模オーディション。12人のファイナリストは書類による1次審査、対面での2次審査を突破した後、独自のレッスンを受けて最終審査に臨んだ。グランプリには賞金100万円とトライストーン専属契約のほか、東宝製作作品、USJテレビCM、ドラマへの出演など、4社の手厚いサポートでスターへの道が用意される。

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