阪神の金村投手コーチが、左投手全体に“サバイバル”を宣言した。現状、宜野座組には伊原、門別ら左腕が8人。中継ぎの桐敷を除けば、7人が先発候補となる。開幕1軍を懸けた競争は、既に始まっている。
「今日、左投手にはハッパをかけました。左投手が非常に多いという中で競争意識というのは絶対に必要になってくる」
ドラフト1位・伊原(NTT西日本)が、この言葉に呼応した。「開幕1軍を目指す上で、自分の中で“ここ”というアピールをしないと目に留まらない。ライバル意識もあります」。ブルペンで42球を投じ、直球、スライダーの感覚を試した左腕。桐敷にはフォークの軌道について教わったといい、「(なかなか)聞く機会もないので。自分からいかないと。カウント、状況に応じた投げる高さの意識とかを聞けた」と明かした。
“左腕王国”で1カ月間、切磋琢磨(せっさたくま)を繰り広げることで、全体のレベルアップにつながる。