オリックス・宮城が“増量ボディー”で開幕戦勝利を呼び込む。新背番号18でキャンプ初日を迎えた左腕は、チームが10年以来遠ざかる本拠での開幕戦勝利へ決意を示した。
「もう本当に、ただ勝ちたいだけ。スタートダッシュ的な意味も込めて、しっかり投げ抜きたい」
既に指名されている3・28楽天戦での大役へ視界は良好だ。昨春は体重86キロでキャンプを迎えたが、今春は自身最重量の90キロで宮崎入り。昨年5月に左大胸筋の筋損傷で約1カ月半離脱した際に「エグいくらい食っちゃったんで…」と増量していたことを明かした左腕には、体重を維持する狙いが明確にある。
「シーズン後半は凄く良い投球ができていて、この体重でも動けるんだと。出力の安定だったりを凄く感じたので、そのまま一年通して投げられたら」。昨季8月以降の10登板で75回2/3を投げ、防御率1・31。文字通りのパワーアップを遂げたからこそ、「出力に耐えられる土台をつくって、(状態を)上げていけたら」と離脱なくシーズンを完走する決意を口にした。
この日は個別練習の時間に捕手を立たせてブルペン入り。20球を投じ「順調にきている」とうなずいた。このオフにはドジャース・山本と会食したが、受け継いだ背番号18や開幕投手については「全く興味もなさそうでした」と笑みをこぼしつつ、「(昨年は)緊張し過ぎて何が何だか分からなかった。今年はしっかり落ち着いて、楽しみながらできたら」と抱負。2年連続の大役を務めるエースが、京セラドームで歓喜のスタートを切る。(阪井 日向)