復活へ大きな一歩を踏み出した。具志川キャンプスタートの湯浅が首脳陣、ファンの目をくぎ付けにしたのはブルペン。汗を飛ばしながら腕を振って直球のみ30球を投じた。ボールを受けた長坂を「えぐい」とうならせ、見守った平田2軍監督を「心配した」と予想以上の球威で驚かせた。
国指定の難病「胸椎黄色じん帯骨化症」からの復帰を目指す一年で、まずは“第一目標”をクリアした。昨年8月下旬に手術を受けてから口にしてきた春季キャンプ初日の全体練習合流。ウオーミングアップから同僚と汗を流し、キャッチボールでは岩崎とペアを組んだ。
平田2軍監督は「(湯浅が)思った以上に出来がいいので。(捕手が)座ってあんな球投げると思わないもの。今年にかける意気込みがボールに移っている」と目を細めた。まだまだ着実にステップを踏んでいく段階ながら、2月中の実戦復帰へ視界は良好。同監督も「戦力にならないといけないピッチャー」と期待した。 (遠藤 礼)