カーリングの日本選手権は、2日に横浜BUNTAIで開幕する。1日に横浜市内で会見したロコ・ソラーレの藤沢五月(33)は「心に残る試合をしたい」と力を込めた。
26年のミラノ・コルティナ五輪出場に向けた重要な一戦。昨年大会は4位に終わっており、今大会で3位以上に入ることが代表争いに残る絶対条件となる。五輪2大会連続メダルの33歳は「苦しい時期もあったけど、改めて自分たちらしさを自覚する良い時間になった」と前向きに語った。
前回優勝のSC軽井沢ク、同2位の北海道銀行、中部電力、フォルティウスなどと実力は拮抗(きっこう)している。大会史上初のアリーナ開催で「アイスと仲良くなることが一番」と専用競技場と異なる氷攻略へ、開幕前日も入念に調整を行った。今大会の優勝チームは3月開幕の世界選手権と9月の五輪代表候補決定戦の出場権を得る。
【カーリング五輪への道】日本代表の条件は24年日本選手権優勝(女子はSC軽井沢ク、男子はコンサドーレ)、25年同優勝、世界チームランク日本最上位かつ24年または25年の日本選手権で3位以内などを満たすチーム。1チームの場合は代表に、複数チームの場合は9月末までに代表決定戦が行われる。五輪出場枠は開催国イタリアを含め計10カ国。24、25年世界選手権のポイントの上位7カ国、12月の世界最終予選で残り2カ国が決まる。日本は昨年の世界選手権で男女とも11位と低調で、今年の世界選手権では上位入りが求められる。