◇別府大分毎日マラソン（2025年2月2日 うみたまご前～ジェイリーススタジアムの42・195キロ）
今年9月に東京で開催される世界選手権の代表選考会を兼ねて行われ、今大会がラストランとなる青学大4年の若林宏樹が大激走で日本人トップの2位に入った。2時間6分7秒（速報値）は初マラソン日本最高＆日本学生新記録だった。
10キロ30分1秒、20キロ1時間0分2秒、30キロ1時間29分49秒と好ペースで推移。レース中に笑みを浮かべる余裕を見せていた平林清澄（国学院大）が32キロを過ぎて先頭に立ち、隊列は縦長となった。
36キロ手前の上りでキプチュンバが仕掛けると、今年の箱根駅伝の山上りの5区で区間新をマークした若林が反応。日本人トップに立った。41キロ過ぎにキプチュンバには離されたが、投げキッスとガッツポーズをしながら万感のゴールにたどりついた。
「続けてきた陸上生活の有終の美を飾れた。本当に山あり谷ありの陸上人生だったけど、最後まであきらめずに走り続けて本当に良かったと思う。やりきったな」
大学卒業後は日本生命に入社し、競技の第一線からは離れる。現役最後のレースに今大会を選び、一般参加での出場。駅伝ラストとなった1月の全国都道府県対抗男子駅伝では3区区間4位タイで12人抜きの力走を披露していた。