◇NTTジャパンラグビーリーグワン1部第6節 BL東京 35―12 三重(2025年2月2日 三重交通Gスポーツの杜鈴鹿)
昨季王者のBL東京が三重を35―12(前半7―5)で下し、5勝目(1敗)を上げて2位を守った。敗れた三重は前半こそ接戦に持ち込んだが力尽き、4敗目(2勝)を喫した。
2週間前の前節では静岡に今季初黒星を喫していたBL東京。連敗だけは避けたい一戦は、前半15分にFB松永拓朗が先制トライも、同19分にNo.8リーチ・マイケル主将がイエローカードで10分間の一時的退場に。相手がトライゾーン手前のペナルティーでクイックスタートした際、レフェリーに説明を求めようと近づいたリーチと接触。これが不当なプレーと判定されたもので、イエローカードが出た後も珍しく、しつこく抗議するシーンも見られた。
数的不利の10分間は無失点でしのいだBL東京だが、同33分にトライを許して7―5と2点差に。後半開始直後も相手の元日本代表WTBレメキ・ロマノラヴァにトライゾーンに持ち込まれるなど(パイルアップでノートライ判定)、劣勢の時間帯が続いた。
そんな状況を打破したのがFLシャノン・フリゼルだった。後半14分、敵陣ディフェンスでのキックチャージから攻勢に出ると、ラックから自らボールを持ちだしたフリゼルがタックラーを振り切って右隅へトライ。元オールブラックスが重たい空気を払拭すると、18分にはFL佐々木剛、21分にはWTBジョネ・ナイカブラと連続トライでたたみ掛けた。31分には途中出場のFL徳永祥尭にもトライが生まれて勝負あり。最後は王者らしい戦いぶりで、中盤戦のスタートを切った。