ソフトバンクに新加入した上沢直之投手(30)が2日、移籍後初のブルペン入り。新天地のユニホームで8球種を力感なく、独特の間合いのもと投げた。
「僕の良さは長く球を持てることとフォームと球のギャップ。そこを取り戻すことを意識し、とにかく力まないように。ゆったりしたフォームで心地いいところでやめました」
ワインドアップで48球、セットポジション9球。直球中心にカーブ、パワーカーブ、フォーク、シュート、スライダー、カットボール、チェンジアップを映像で変化を確認しながら投げた。
新天地での初投球を受けたのが福田優人ブルペン捕手。左手に残る刺激とともに、興奮しながら振り返った。
「力感がないのにベース板の前でさらにぐっと押し込まれる直球。美しいカーブに加えて、カットボールとシュートが浮き上がってくるんです。まだ持ち球は、あるはずですよ」。上沢は今年で5度目のブルペン入り。投球後には、捕手陣で「本当に右肘に違和感があったのか」としばし議論になるほどの仕上がりだったという。
「もっと、より直球を良くしたい」。上沢は重低音ボイスで、伸びしろがある部分を強調していた。