タレントはるな愛(52)が、2日放送の日本テレビ系「行列のできる相談所」(日曜後9・00)にゲスト出演し、あわや巨額被害のロマンス詐欺のターゲットになった過去を明かした。
この日のテーマは「芸能人被害者の会」。芸能人たちが巻き込まれた、さまざまなトラブルとその対処法などについて紹介した。
はるなは22歳の時、素敵な男との出会いがあったという。「凄く大人な方で、凄いお金持ちなのかなって」。羽振りがよく、出会って1カ月後の初デートでは、200万円もする高級指輪をプレゼントされた。
海外旅行もしたといい、「香港に行って、着いたらリムジンが待ってて、大きなスイートルームを用意してくれていて。夢のような、お姫さまみたいな気分で」と振り返った。結婚後の愛の巣として、豪華マンションも契約。幸せの絶頂だったという。
ところが、1本の電話で絶頂からどん底へと突き落とされた。実家の母から届いた郵便物が、その理由だった。届いた書類には、はるなが会社を設立して代表取締役社長になり、設立費用として1億円を借り入れたという内容が書かれていた。「知らない会社の名前で、“代表取締役・大西賢示(はるなの本名)”で、1億円借り入れってなっていたんです。怖いってなって。そんな大金持ってないし」と、当時を振り返った。
弁護士に相談したところ、その男にだまされている可能性が高いとの指摘だったという。何らかの方法ではるなの印鑑証明書を作り、会社を設立したのではという見立てだった。購入な指輪も、海外旅行も、マンションも、すべてはるなに支払わせようという魂胆だったという。
弁護士からは、内容証明を送ると提案をされたが、「数日かかるので、逃げられないように」と指示されたことを明かした。はるなが、この後にデートの約束があると伝えると、今まで通り接するよう求められたという。
「彼は私をだます人じゃないって言ったんですけど、(弁護士は)“絶対にだましてます”って。その日も“彼に会う時、普通にしてください”って言われたんですけど、普通ってめっちゃ怖いんですよ。いつものように“買い物行こう”って言うんですよ、まず。“今日は何もいらない”って。それも“俺”の金やから…」。思わず出た一人称に、スタジオから「“俺”言うたらアカン」のツッコミが入った。
さすがのはるなも、その日のデートは気が気でなかったようで、「レストラン行って、高いシャンパンとか、キャビアを食べるんですよ。これも“俺”の金かって。とにかく怖くて。彼が怖く見えて…」。結局、内容証明が送られ、はるなは無事に取締役から外れ、1億円の返済義務はなくなったという。
内容証明を取るには、写真付き身分証明書の原本が必要になるが、はるなは旅行の際に男にパスポートを預けており、それが悪用された可能性もあるという。弁護士の橋下徹氏は「顔写真月付きの身分証明書の原本を他人に渡すというのは、絶対にやっちゃいけない」と警鐘を鳴らした。また「コピーであれば、役所の方は印鑑証明書を発行できませんし」とも説明した。