オリックス・古田島が“新田島”としてベールを脱いだ。今季は先発に挑戦する2年目右腕が、今キャンプ初のブルペン入り。キャンプイン前日の1月31日に改良を決意したという新フォームで60球を投じた。
「2日前に高島(泰都)とサウナに入っていろいろしゃべって、“あっ”と思って。リスクはあるんですけど、自分の中で根拠があって試してみたらよかったので」
先発仕様へのモデルチェンジだ。昨季は投球時に一度止めていた左足を止めず、一連の動作で投げるように変更。「どれだけ力感なく、強い球を投げられるか。長いイニングを投げられるように、下半身の力をより使った投げ方にしていきたい」。新人で史上2人目の「登板50試合以上&防御率0点台」を達成した昨季は封印していたスライダーとチェンジアップも解禁。「まだまだ精度を上げられる」とレベルアップを誓った。
社会人時代は日本通運で先発として活躍。適性を見込んだ岸田監督も「いろいろ工夫をしているところが見えた。いいんじゃないか」と目を細めた。昨季は気迫全開の投球で注目を集めた熱血右腕。「それ(ガッツ)ばかり出ちゃうと寂しいので、投球自体を見てほしい。スタイルは変わると思う。古田島じゃなくて、新田島を見てほしい」と、プロ2年目のさらなる進化を誓った。(阪井 日向)