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広島・新井監督が高評価 開幕ローテ候補に挙がる“ドラ1コンビ”フリー打撃登板

スポニチアネックス 2025年2月3日 5時16分

 広島のドラフト1位コンビが春季日南キャンプ第1クール2日目の2日、フリー打撃に初登板してアピール合戦を展開した。23年のドラフト1位・常広羽也斗投手(23)は25球を投げ、許した安打性の当たりは1本。22年の同1位・斉藤優汰投手(20)も26球を投げ、安打性は2本と好内容を披露した。新井貴浩監督(48)も高評価した開幕ローテーション候補の両右腕が持ち味を存分に発揮し、好仕上がりを見せた。

 ランチタイムのフリー打撃に登板した“ドラ1コンビ”がそれぞれ、持ち味を発揮した。2年目の飛躍を目指す常広は、直球を軸に、変化球でも打者を翻弄(ほんろう)するなど、収穫が多く見つかった。

 「強い球もたくさんあったので、やってきたことを出せたと思う。球自体もストライクゾーンに投げられたので良かった」

 前日1日にブルペンで30球を投げ、この日は早くも打者を相手にした投球に移行した。佐藤啓、内田を相手に、スライダー、カーブ、カットボールなどの変化球も織り交ぜながら25球。許した安打性の当たりはわずか1本だった。打者に球種を予告した状況での投球ながら、カーブで内田から空振りを奪うなど、順調な仕上がりを披露した。

 「ブルペンで良かったとしても、その球が打たれる球かもしれない。打者相手に投げないとわからないことがあるので、早めに(打者相手に)投げた」

 昨春は、右肩のコンディション不良もあり、2軍キャンプスタートだったが、今春は好スタートを切った。

 また、22年ドラフト1位の斉藤も負けじとアピールした。フリー打撃では、中村貴、二俣を相手に26球。安打性の当たりは2本だった。18スイングのうち9球でファウルを取るなど球威が光った。

 「ファウルも取れて、カーブにも、いい反応をしてくれていたので、良かった」

 打席に立った二俣も「指にかかった直球はキレがあった」と目を細めるほどの内容。キャンプ初日の前日1日には、ブルペンでチーム最多の110球を投げていたが、「全然投げられる」とスタミナ面もアピール。登板後の個別練習では、低めの制球力向上のため野村3軍投手コーチ兼アナリストから下半身の使い方について助言を受けるなどレベルアップに向けて余念がない。

 「常広もいい真っすぐを投げていたし、斉藤も力のある球を投げていた。今年、ローテーションつかむぞという気持ちの表れじゃないでしょうか」

 投球を見守った新井監督も高評価した。開幕ローテーション候補に挙がる両右腕。大瀬良、床田、森下の3本柱に続く存在として、“ドラ1コンビ”の今後に期待がかかる。(長谷川 凡記)

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