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ヤクルト・茂木 移籍後初の屋外フリーで5発 早大先輩・青木GM特別補佐の前で広角に打ち分けた

スポニチアネックス 2025年2月3日 5時32分

 楽天からFA移籍したヤクルト・茂木栄五郎内野手(30)が2日、沖縄・浦添キャンプで初めて屋外でフリー打撃を行い、広角に5発を運んだ。早大の大先輩で、昨季限りで現役を引退した青木宣親GM特別補佐(43)も後方で見守る中で響かせた快音。節目のプロ10年目を新天地で迎えた男が、再出発に向けた強い決意をバットに込めた。

 打球がフェンスを越えるたび、球場が大きな歓声と拍手に包まれる。キャンプ最初の日曜日。来場したファンの視線が追いかけたのは、茂木が広角に鋭く飛ばす打球だ。「力んでしまいましたね。お客さんもいましたし」と謙遜するが、表情には充実感がにじんだ。

 キャンプ2日目で迎えた移籍後初の屋外フリー打撃。43スイングで名刺代わりに5本のアーチを架けた。1本目は引っ張って右翼芝生席へ。2本目はバックスクリーン右に着弾した。右投手に代わると右中間と左翼ポール際に2連発。ラストは逆方向の左翼に放り込み「いい時は逆方向に長打が出る。強く振れているので打球も伸びる」とうなずいた。

 打撃ケージの後方では高津監督や小川淳司GMら球団首脳が熱視線。その中には早大の大先輩である青木GM特別補佐の姿もあった。早大時代は「青木2世」と称されたこともあるが「そう書かれた新聞記事を見て恐れ多かった」と振り返るほど偉大な存在。大先輩の動画を見て体の使い方を研究したこともあり「青木さんは打って一塁に走り出す前に左足が投手側に出ていた。バリー・ボンズも同じで、どういう原理なのかなというのを分析したこともあります」と明かす。全身を大きく使い、バットのヘッドを走らせる現在の打法に、少なからず影響を与えてくれた。

 青木GM特別補佐からはキャンプイン直前に「ここはすぐになじめるチームだから大丈夫だよ。ケガに気をつけて頑張って」と激励され、この日も「(自主トレは)どんなトレーニングしてきたの?」と声をかけてくれた。活躍することが、最大の恩返しとなる。

 「近くにいてくださるのは本当に心強い。技術面を含めて何かあれば相談させてもらいたい」と茂木。同じユニホームを着てプレーはできなかったが、早大時代の思い出が詰まった神宮で大暴れする。(重光 晋太郎)

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