イングランド・プレミアリーグのアストンビラは2日(日本時間3日)、マンチェスター・ユナイテッドから同国代表FWマーカス・ラッシュフォード(27)を今季終了までの期限付き移籍で獲得したと発表した。英メディアは4000万ポンド(約76億4000万円)の買い取りオプション付きで、アストンビラは30万ポンド(約5730万円)以上とされるラッシュフォードの週給の75パーセントを負担すると報じた。
ラッシュフォードは自身のSNSに「複数のクラブからオファーがあったが、アストンビラに決めるのは簡単だった。今季の戦いぶりと監督の野望には感心している。とにかくサッカーがしたいので、始めるのが楽しみだ」と記した。
マンチェスターUの下部組織出身のラッシュフォードは、16年のトップチームデビューから公式戦426試合に出場。138ゴールを記録し、欧州リーグ制覇や2度のFA杯優勝などに貢献した。しかし、今季は出番が激減し、昨年11月に就任したアモリン監督からは「全力を尽くさない選手よりGKコーチをベンチに置く方がましだ」と運動量不足や練習態度を批判されていた。また、60試合17得点を記録しているイングランド代表でも規律違反を犯し、昨夏の欧州選手権メンバーからも外れていた。
アストンビラは22年からエメリ監督が指揮し、昨季はプレミアリーグ4位。今季はリーグ戦で現在8位ながら、欧州チャンピオンズリーグ(CL)は1次リーグを8位通過して決勝トーナメント進出を決めている。