福岡市の博多座であす4日から歌舞伎の新たなステージと銘打った“歌舞伎NEXT”として「朧(おぼろ)の森に棲む鬼」が上演される。ダブルキャストで主演を務める松本幸四郎(52)と尾上松也(40)ら出演者11人が3日、福岡市の櫛田神社で豆まきを行った。
会場は入場規制がかかるなど熱気にあふれた。幸四郎と松也は舌先を武器にのし上がることをもくろむ主人公のライと対峙(たいじ)するサダミツを交互に演じる。あいさつをした幸四郎は「生のロックバンドをもとに、激しい立ち回り、本水を使った滝の立ち回り、宙乗り、ダンス、ド派手なお芝居です。ぜひとも博多座にいらしてください」とあいさつした。松也は「いろんな要素が詰まったエンターテイメントになっています。見ないと損します。必ずみなさんを楽しませます」と熱く語りかけた。
「鬼は外、福は内」のかけ声のもと、用意された豆をまき、歓声が沸いていた。公演は2月4日から2月25日まで行われる。
ほかの出演者のあいさつコメント
▼中村時蔵(ツナ役)いよいよあしたから初日を迎えます。ぜひともみなさんお越しください。
▼坂東新悟(シキブ役)我々にとっての福はみなさまに劇場に来ていただくことです。
▼尾上右近(キンタ役)キンタの役は非常に動き回ってハードな役。みなさんの顔を見て頑張れる気がしてきました。
▼市川染五郎(シュテン役)パワーアップした、進化した作品として上演できるよう精一杯務める。
▼大谷廣太郎(ショウゲン役)盛り上がっていきましょう!
▼澤村宗之助(アラドウジ役)世の中の鬼をきょうは退治したい
▼市川猿弥(マダレ役)風邪引かないようによろしくお願いします。
▼片岡亀蔵(ウラベ役)亀蔵でございます。今月もよろしくお願いします
▼坂東彌十郎(イチノオオキミ役)ばり寒かね~。劇場の中はあったかい、熱いです。熱さを味わいにぜひ博多座にいらしてください。