神奈川大学野球リーグ1部の桐蔭横浜大が3日、神奈川県横浜市内のグラウンドで行われた練習を公開した。
この日は今春に入学する新入生が練習に加わった。昨秋のドラフトでソフトバンクから育成1位指名を受けながら入団を辞退した日本学園(東京)の古川遼投手(3年)はキャッチボールなどで汗を流し、「自分のチームも結構(部員が)多い方ではあったんですけど、ここまで(部員が)多いとライバルもたくさんいる。人一倍頑張らないといけないなという気持ちになりました」と表情を引き締めていた。
1メートル90、85キロの体格から最速145キロをマークするダイヤの原石。昨秋のドラフトでは素質を評価されて、ソフトバンクから育成1位指名を受けるも、入団には到らなかった。ドラフト後にはメディカルチェックや施設見学も行ったが、最終的には桐蔭横浜大への進学を決意した。
「昔から目指していたプロ野球に行けることは本当にうれしかった。同学年の選手たちが(支配下で)次々と呼ばれていって、やっぱり悔しかった。葛藤はあったんですけど、悔しさが勝った」。最新機器を備えるソフトバンクのファーム施設は魅力的だったが、大学での4年間でレベルアップすることを決めた。
「チームの目標は日本一。その目標に向けて、少しでも早く戦力になれるように頑張ります」と古川。23年ドラフトで楽天1位指名を勝ち取った左腕・古謝樹のように、桐蔭横浜大で腕を磨き抜く。