落語家の笑福亭鶴瓶(73)が3日、都内で映画「35年目のラブレター」(監督塚本連平、3月7日公開)のお披露目試写会イベントに出席した。
同作は、過酷な人生を歩んだがために、読み書きが不自由なまま大人になった西畑保(笑福亭鶴瓶)と、保を支え続けた妻・皎子(原田知世)の夫婦愛の実話を実写映画化。若かりしころの2人を重岡、上白石萌音がそれぞれ演じた。
夜間中学に通い、学ぶことを忘れなかった保にかけ、挑戦したいことについてテーマトークを展開した。その中で、鶴瓶は「今年というか、52から落語を始めた」と衝撃発言。「落語家やのに、おかしな話やけど」と笑わせた。
世間からはバラエティーや演技のイメージが強い鶴瓶が、落語に真剣に向き合ったのがその年齢だったという。「大阪にちゃんとした落語の寄席がなかったので、繁昌亭を作って」。上方落語の寄席ができたことで、落語への挑戦を本格化。「73歳やから、ものすごい覚えが悪いんですよ」と明かしつつ、「それを入れて、入れて、出来上がったけど、これ終わったら次のネタをやる。毎回がチャレンジ」と打ち明けていた。
一方、妻役の女優・原田知世(57)は「50代からゴルフを始めて。凄く難しいけど、コツコツやっていて」と明かした。自分の成長を糧に頑張っているといい、「うまくなっていないと思っていても、1年前の自分のスイングとかを見ると、微妙に変化していて、自分の伸びしろみたいなものを見つけた気がした」とモチベーションを口にした。
劇中でも、年を重ねてもあきらめない保の姿が感動を誘う。原田は「今回、映画を西畑さんの姿を見て思いましたけど、ずっと続けること。まだまだ伸びしろを信じて、私も頑張りたい。勇気をもらいますね」と話していた。
イベントには鶴瓶、原田のほか、重岡、上白石、安田顕、くわばたりえ、塚本監督が登壇した。