悩める新人に助け舟が出された。広島のドラフト4位・渡辺(富士大)が早出練習で新井監督から約50分間、マンツーマン指導を受け、スイング軌道について助言をもらった。
「今の打撃フォームでは速い球についていけないと分かっていたので、そこを修正していただいた。継続して練習していきたい」
この日までに球団スカウト、打撃コーチから悩みを伝え聞いていた指揮官が動いた。「何も言わずにおこうと思ったんだけど、彼の方から“悩んでいる”ということだったので、それならワンポイントだけ、アドバイスしようと思った」と新井監督。春季キャンプ3日目にして、緊急メスが入った。
飛距離を伸ばそうとするあまり無意識に左脇が開き、右肩が下がった状態でスイングすることで、バットが出にくくなる悪循環に陥っていたという。“悪癖”修正に取り組んだ後のフリー打撃では手応えをのぞかせた。
「昨日までドライブ(回転)が多かったが、今日は良い回転がかかったライナーが多かった」。開幕1軍を目指す大砲候補に実りある“新井塾”となった。 (長谷川 凡記)
≪大瀬良&床田は納得の初ブルペン≫
C…開幕投手候補の大瀬良、床田が、今キャンプ初のブルペン入り。ともに捕手を初めて座らせ、それぞれ30球、23球を投げた。大瀬良は「6~7割の力」で直球主体に変化球も一通り投じ「ブルペン捕手は“去年よりボールに強さがある”と言っていたし、最初にしてはバランス良く投げられたと思う」と納得の表情。今季からつける背番号19のユニホームで直球にカーブ、スライダーを交えた床田も「これぐらいで投げた方がタイミングが合うな…という感覚がつかめた」と白い歯をのぞかせた。